作品情報
Product Details
恋人を失くした青年に訪れる奇跡の瞬間!ミステリー界の巨匠、島田荘司原作のラブ・ミステリーを初映画化!!
- 原作は、「御手洗潔シリーズ」などで知られるミステリーの大家・島田荘司! 2014年11月、中国で開催された、第9回アジア国際青少年映画祭にて最優秀脚本賞を受賞!!
- 主演は、新鋭・吉木遼と実力派女優・谷村美月!佐野史郎、宮川一朗太といった日本映画界には欠かせない演技派俳優と共に、甘くてほろ苦い結末へと観る者を導く!
- ベテラン作家・島田荘司×若手監督・藤井道人との新鮮なタッグにより生まれた「幻肢」。 忘れてしまった“恋の想い出”を、特殊な治療法でよみがえらせようとする物語をサスペンスたっぷりに描く!
作品内容
日本ミステリー界にこの人ありと言われる島田荘司。
デビュー作「占星術殺人事件」が、2012年「東西ミステリーベスト100」(文藝春秋刊)で、1位「獄門島」(横溝正史)、2位「虚無への供物」(中井英夫)に次いで3位にランクイン。
また、2014年1月29日付のイギリスの有力紙「ガーディアン」に掲載された「密室ミステリー・ベスト10」という記事で2位に選出されているほか、2010年にフランスで出版された仏訳版が同年のフランス推理小説大賞(Grand prix de litterature policiere)の翻訳作品部門の最終候補作となるなど、海外での知名度も高い作家です。
奇抜な着想、巧妙なトリック、読むものを幻惑させるストーリーテリングで、数多くの話題作を発表し続けている島田荘司の初映画作品が、映画の為の書き下ろしという企画で実現した本作『幻肢』です。
【幻肢とは?】
不慮の事故で自分の手や足を失った時、喪失のショックが自我の崩壊に向かうのを防ぐ為、脳が防衛機能を発揮し手や足の幻をみせて、精神の安定をはかろうとする事。
【TMSとは?】
経頭蓋磁気刺激(けいとうがいじきしげき)法のこと。
TMSは日本ではまだあまり知られていない治療法であるが、アメリカにはTMS治療機のある病院が約500あり、抗うつ薬が効かない場合の手段としてTMSを試すことを精神医学会がガイドラインで推奨している。
通常、うつ病の人は前頭野などの活動が低下している場合が多い。TMSは脳に磁気刺激を与え活性化させ、症状を改善させる。
TMSは身体治療なので、うつの全ての原因を解決することはできないが、10年以上も投薬治療を続けていてもうつが改善しない患者が多くいる現状を考えると、有効な治療法のひとつであることは間違いない。
尚、本作では主人公・雅人が記憶喪失の症状を改善させる為にTMSを使用している。
これは彼が医大生として立てた仮説を自身に応用するという物語上の創作で、現実に記憶喪失治療にTMSが使用されているわけではない。
※週刊東洋経済(’14.1.18号)の記事を参考
★劇場公開作品 2014年9月 全国20館
あらすじ
突然、雅人は病院のベッドで目覚める。自分に何が起きたのかわからない。
見舞いにきた友人の亀井は「おまえは車ごと崖から落ちた。」と告げる。精密検査の結果、頭に外傷はなかった。しかし、雅人には事故当日の記憶がない。記憶障害と診断され入院生活を続ける。
そんな時、亀井から恋人の遥と車でデートにでかけて事故にあったと言われる。
自分に恋人がいたこと、名前が遥ということ、全てを忘れてしまっている雅人は衝撃を受ける。
恋人のことを思いだせない彼は徐々に精神状態が不安定に。携帯の画面に残っている遥の写真にも覚えがない。
精神障害になり無為な日々を過ごしていたある日、亀井が雅人に意外な話をもちかける。
「TMS治療を受けてみないか?」
TMSとは、うつ病の治療にも用いられている「経頭蓋磁気刺激法」と呼ばれる治療で、雅人が大学の研究課題として選んでいた精神科の先進医療である。
TMSを応用して脳の特定の部位に刺激を与えることで精神治療にも効果があるはず、という仮説は雅人が授業で発表している。
自分を実験台にしてTMS治療を受けることにした雅人。ほどなくして彼のまわりに異変が起こる。写真で見た遥が目の前に立っているのだ。
彼女は最初、言葉を発しない。雅人はTMS治療を続けていくうちに遥の記憶を取り戻していく。
そして、幻肢として存在する遥と会話をかわし、デートで行った思い出の場所を2人でめぐっていく。
実際にはいない遥と一緒に過ごす時間が多くなってきた雅人は、やがて事故の日の記憶を全て思いだす。
あの日、自分が何をしたのかわかった雅人はくやみきれない後悔にさいなまれる。だが、現実は彼が想像していた世界とは大きく違っていた――。
キャスト&スタッフ
<キャスト>
吉木遼 谷村美月
遠藤雄弥 紗都希 宮川一朗太 / 佐野史郎
<スタッフ>
監督・脚本:藤井道人
原作:島田荘司 「幻肢」(文藝春秋刊)
主題歌:さめざめ「それでも生きなくちゃ」(ビクターエンタテインメント)
エグゼクティブプロデューサー:佐倉寛二郎
プロデューサー:山本奈緒
キャスティング:空閑由美子
音楽:堤 裕介
撮影:今村圭佑
照明:織田 誠
録音:吉方淳二
装飾:大藤邦康
VFXスーパバイザー:鹿角 剛
助監督:丹野雅仁、宮本忠栄
製作担当:大和田晃
題字:赤松陽構造
特典映像
★ショートメイキング
★主題歌PV
★予告編
※収録内容は変更する場合がございます。
商品仕様
【DVD仕様】2014年/日本/カラー/本編92分+特典映像5分/16:9LB/片面1層/音声:【本編】ドルビーデジタル5.1chサラウンド【特典】ドルビーデジタル2.0chステレオ/字幕:なし/1枚組
※仕様は変更となる場合がございます。
(C)2014映画「幻肢」製作委員会