作品情報
Product Details
どんなに苛酷な運命でも、本が好きだから乗り越えられた。文学の力によって高められる人の営みをたおやかに描くドキュメンタリー
- 2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭、優秀賞と市民賞の2冠を受賞した名作ドキュメンタリー!
- 2014年2月22日(土)より渋谷アップリンク、シネマート六本木ほか全国20館にて劇場公開
作品内容
ドストエフスキーのドイツ語翻訳家の波乱に満ちた半生に迫るドキュメンタリー。幼少期にスターリン時代を体験し、ナチス・ドイツ占領下でドイツ軍通訳として戦火をくぐり抜けた一人の女性の激動の生きざまを追う。
2014年2月22日(土)より、渋谷アップリンク、シネマート六本木ほか全国20感にて順次公開
ウクライナ生まれでナチス政権下にドイツ語を話せるということで通訳の仕事を与えられたスヴェトラーナ・ガイヤー(1923-2010)。ドイツに移住後、ドイツ語への恩返しをしたいとロシア語からドイツ語の翻訳者になった。映画で描かれるのは当時84歳の翻訳家スヴェトラーナが織り成す深く静かな言語の世界と、紡がれる美しい言葉たち――。
ドストエフスキー文学と共に歩んだ一人の女性の、数奇な半生を追ったドキュメンタリー
80歳を超える翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーの横には、華奢な姿に不似合いな重厚な装丁の本が積まれている。『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』、『悪霊』、『未成年』、『白痴』、言わずと知れたロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編作品。それらを“五頭の象”と呼び、生涯をかけてドイツ語に訳した。1923年ウクライナ・キエフで生まれ、スターリン政権下で少女時代を過ごし、ナチス占領下でドイツ軍の通訳として激動の時代を生き抜いた彼女は、なぜドストエフスキーを翻訳したのだろうか?高潔なる知性と独自の哲学を持って、ドストエフスキー文学の真の言葉を探す横顔には、戦争の記憶が深い皺となって刻まれている。本作では、一切の妥協を許さない彼女の織り成す深く静かな翻訳の世界と、紡がれる美しい言葉たち、丁寧な手仕事が繰り返されるスヴェトラーナの静かな日常を追う。一人の女性が歩んだ数奇な半生にひっそりと寄りそう静謐な映像が、文学の力によって高められる人の営みをたおやかに描き出す。
あらすじ
言わずと知れたロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編5作品、それらを“五頭の象”と呼び、生涯をかけてドイツ語に訳したウクライナ出身の翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤー。80歳を超えても自宅で翻訳に勤しみ、静かに暮らしていた。しかし、工場の教員をしていた息子が実習中に頭に怪我を負い、半身不随の重傷となってしまう。彼女は翻訳と大学講師を休む事に決め、寝たきりの息子を世話するため毎日病院を訪ねた。そして、息子の食事を用意していたスヴェトラーナは、ある既視感にとらわれる。それは封印していた過去の扉、父親とのある記憶につながっていた。
特典映像
◇削除シーン 計27分
●詩
●言葉と翻訳
●ドストエフスキーについて
●思考
◇日本版予告編
◇オリジナル予告編
商品仕様
【DVD仕様】 2009年/スイス=ドイツ/本編93分+特典映像(予定)/16:9/片面・二層/カラー・モノクロ/音声:オリジナル ドイツ語、ロシア語 ドルビーデジタル 5.1chサラウンド/日本語字幕/1枚組
※仕様は変更となる場合がございます。
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