作品情報
Product Details
家族、故郷を捨ててでも少女が願ったのは自由に生きること
北欧スウェーデン、知られざる迫害の歴史―
幻想的で美しい自然の大地ラップランドに、サーミの歌(ヨイク)が響く
作品ポイント
★北欧スウェーデンから届いた、監督自らのルーツに迫った渾身の感動作!
困難に負けず生き抜いた、少女の物語。
★2016年 東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞をW受賞!他、世界の多くの映画祭で賞を受賞!!
2016年 東京国際映画祭 審査委員特別賞/最優秀女優賞
2016年 ヴェネツィア国際映画祭 新人監督賞/ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞
2016年 トロント国際映画祭 ディスカバリー部門 正式出品
2017年 ヨーテボリ国際映画祭 最優秀ノルディック映画賞/撮影賞
2016年 テッサロニキ国際映画祭 ヒューマン・バリュー賞
2017年 タイタニック国際映画祭 最優秀作品賞
2017年 ミネアポリス・セントポール国際映画祭 観客賞 ミッドナイト・サン 二位
2017年 ニューポートビーチ映画祭 外国映画賞
2017年 リビエラ国際映画祭 監督賞/観客賞
2017年 サンタバーバラ国際映画祭 最優秀ノルディック映画賞
2017年 シアトル国際映画祭 審査員大賞/最優秀女優賞
2016年 ハンブルグ映画祭 ヤング・タレント賞 ノミネート
★コメント★
どんな場所で、何を学び、誰と恋をして、何を夢見るのか。自分の生き方を選ぶには強さが必要だ。
私はこれまで自分の人生は自分で選んできたつもりだったけど、どこまでも自由に飛べるのは安心して帰る場所があるからだ。
ラップランドを旅したときに手に入れたサーミのブレスレットに触れながら、そんなことを思った。
<菊池亜希子>
わたしが出会ったサーミ民族はヨイクを唄った瞬間、夜空にオーロラが現れたのです。
「サーミの血」は、伝統がドキュメントのように残されていて、あまりに美しく自然な演技表現に奇跡を感じました。
忘れられないシーンが、必ず見つかる作品です。
<篠原ともえ>
自分の居場所にたどり着くまで苦しんだ者なら覚えのある痛み。 故郷でヨイクを歌いトナカイを守り続けた半身である妹を弔う旅。
一番の理解者は一番傷つけた妹で、帰れないことを知ってて帰りを待っていてくれた妹に許しを請うために。
<松田洋子>
作品内容
2016年東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞をW受賞!
監督自らのルーツに迫った渾身の感動作!
困難に負けず生き抜いた、少女の物語。
2016年東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞をダブル受賞、北欧最大の映画祭のヨーテボリ国際映画祭2017では、前年度『ヒトラーの忘れもの』が受賞した最優秀ノルディック映画賞を獲得。
その他、世界の映画祭でも絶賛の声が相次ぐ本作は、北欧スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれるサーミ人の少女の成長物語であり、差別に抗い生き抜く姿に心打たれる感動作である。
サーミ人とは、ラップランド地方、いわゆるノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北部とロシアのコラ半島でトナカイを飼い暮らし、フィンランド語に近い独自の言語を持つ先住民族。
映画の主な舞台となる1930年代、スウェーデンのサーミ人は分離政策の対象になり、他の人種より劣った民族として差別された。
監督のアマンダ・シェーネルはサーミ人の血を引いており、自身のルーツをテーマにした短編映画を撮った後、長編映画デビュー作となる本作でも同じテーマを扱った。また、主演のレーネ=セシリア・スパルロクは、今もノルウェーでトナカイを飼い暮らしているサーミ人である。
その演技を超えた佇まいは高く評価され東京国際映画祭では主演女優を受賞している。
劇中の民族衣装、小道具、トナカイの扱いなどはすべて正確に再現されている。
あらすじ
忍び込んだ夏祭りで、あなたに恋をした―私を連れ出して
クリスティーナ(マイ=ドリス・リンピ)は、孫娘と共に息子の運転する車で妹の葬儀に向かう。
それは、少女時代に捨てた本当の名前、故郷、そして妹との再会の旅であった。葬儀を終え、ひとりホテルのバーで彼女は思い出す――。
1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。
少女エレ・マリャとその妹ニェンナは、親元を離れサーミ語を禁じられた寄宿学校に通っていた。
エレ・マリャは成績も良く進学を望んだが、スウェーデン人の教師(ハンナ・アルストロム)は「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げる。
そんなある日、エレ・マリャはスウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで都会的な少年ニクラス(ユリウス・フレイシャンデル)と出会い恋に落ちる。彼女が咄嗟に名乗った名前は「クリスティーナ」。
学ぶこと、自分の未来を自分で決めること、人間として当たり前の権利すら与えられない生活から何とか抜け出したいと思っていた彼女は、彼を頼って列車で街に出た。
かねてからの憧れであった学校に入学を果たし、クリスティーナとしての生活をはじめたエレ・マリャだったが、教師から授業料の支払いを求められ、現実を突きつけられる。
行き詰った彼女は親元に戻り、自分の相続したトナカイを売って学費を払ってほしいと願い出るが、すべてを否定され「見世物のような暮らしは嫌だ」と言い放つ。
翌日、エレ・マリャは、故郷、家族、すべてを断ち切るように自分のトナカイをその手で殺める。
その様子を見ていた母親は、父親の銀のベルトを差し出し「出ておゆき」と彼女に告げた。
キャスト&スタッフ
<キャスト>
レーネ=セシリア・スパルロク
ミーア=エリーカ・スパルロク
マイ=ドリス・リンピ
ユリウス・フレイシャンデル
ハンナ・アルストロム
オッレ・サッリ
<スタッフ>
監督・脚本:アマンダ・シェーネル
音楽:クリスチャン・エイドネス・アナスン
後援:スウェーデン大使館、ノルウェー王国大使館
配給・宣伝:アップリンク
特典情報
<特典映像>
・日本版予告編
・本国版予告編
<封入特典>
・スウェーデンの切り絵作家アグネータ
・フロックのポストカード1枚(絵柄:バラの木)協力:アクアビットジャパン
商品仕様
【DVD仕様】
2016年/スウェーデン、ノルウェー、デンマーク/カラー/本編108分+特典映像3分/2層/音声:ドルビーデジタル5.1chサラウンド/南サーミ語、スウェーデン語/シネマスコ―プ/1枚組/日本語字幕
※仕様は変更となる場合がございます。
(C)2016 NORDISK FILM PRODUCTION