オタール・イオセリアーニ Blu-ray BOX Ⅲ
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オタール・イオセリアーニ Blu-ray BOX Ⅲ

  • セル
リリース日
2024年01月31日
価格
¥26,400(税抜価格 ¥24,000)
品番
TCBD-1457
発売元
ビターズ・エンド
発売協力
スカーレット

ノンシャランといきましょう・・・・・・こんな世界だからこそ。
少しばかりの反骨と、ちょっとした幸福と。

作品ポイント

★ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(監督賞)を受賞し世界の名匠としての地位を確立した『月曜日に乾杯!』をはじめ、レトロスペクティブが開催され、再評価が高まるピエール・エテックスが出演していることも話題となった集大成的傑作『皆さま、ごきげんよう』や、ジョージアの映像資料を用いて歴史・文化を紹介した三部構成となるドキュメンタリー大作『唯一、ゲオルギア』など5作品を収録。

★2023/2/17~ヒューマントラストシネマ有楽町、シアター・イメージフォーラムマほか開催の『オタール・イオセリアーニ映画祭 ~ジョージア、そしてパリ~』にて上映。

★2023/9/27発売「Blu-ray BOXⅠ」には、『四月』ほか短編(『水彩画』、『珍しい花の歌』、『鋳鉄』、『ジョージアの古い歌』)、『落葉』、『歌うつぐみがおりました』、『田園詩』、『ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片』ほか中編(『エウスカディ、1982年夏』、『トスカーナの小さな修道院』)を、2023/11/29発売「Blu-ray BOXⅡ」には、『月の寵児たち』、『そして光ありき』、『蝶採り』、『群盗、第七章』、『素敵な歌と舟はゆく』の5作品を収録。

作品内容

ジョージア(旧ソ連グルジア共和国)に生まれカンヌ、ヴェネチア、ベルリンなど世界各国の映画祭で数々の賞を受賞し、ゆるぎない評価を得ているオタール・イオセリアーニ監督の全作品をデジタルリマスターでBlu-ray化!
BOX第三弾は『月曜日に乾杯!』、『ここに幸あり』、『汽車はふたたび故郷へ』、『皆さま、ごきげんよう』、『唯一、ゲオルギア』を収録。

あらすじ

『月曜日に乾杯!』(2002年/フランス=イタリア/128分/カラー/フランス語・イタリア語)
フランスの小さな村で、母親と妻、二人の息子と暮らすヴァンサンは、毎日工場に通って単調な仕事をこなしている。家では雑用を言いつけられ、趣味の絵を描くこともままならない。そんな退屈な日常から逃れるように、ある日ヴァンサンはワイン片手に水の都ヴェニスへ向かう。到着早々に財布を盗まれるが、気のあう仲間と出会ったり、父の旧友を訪ねたりしてヴェニスを満喫するヴァンサン。しかし、美しい街ヴェニスにも憂鬱な月曜日はやってくるのだった…。
ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)と国際批評家連盟賞をダブル受賞し、世界的名匠としての地位を確立させた記念碑的作品。

『ここに幸あり』(2006年/フランス=イタリア=ロシア/121分/カラー/フランス語)
現代のパリ。133名の不当解雇をめぐってデモが起こり、そのきっかけとなる発言をしたヴァンサンは大臣職を追われる羽目に。その結果、仕事、妻、家、何もかもを失ったヴァンサンは、母親に助けを求め昔住んでいたアパートの鍵を譲り受けるが、アパートはすでに不法占拠されていた。踏んだり蹴ったりのヴァンサンだったが、気のおけない友人たちとともに酒を飲み、歌を歌い、自由気ままな時間を過ごすうち、忙しく日々を過ごしていた時には味わえなかった〝最高の気分〞を満喫する。
お金やモノではなく人と人との結びつきこそが人生を豊かにすると語り続けてきたイオセリアーニのメッセージが色濃く反映された人間賛歌。

『汽車はふたたび故郷へ』(2010年/フランス=ジョージア/127分/カラー/フランス語・ジョージア語・ロシア語)
牧歌的な少年時代を経て映画監督になったニコ。だが作品は検閲によって公開禁止処分を受け、映画作りはままならない。政府高官からの勧奨もあり、ニコは生まれ育った故郷ジョージアを離れ、フランス・パリへ旅立つ。だが、フランスでは商業主義のプロデューサーたちがニコの作品に口出しし、あまつさえ勝手に編集する始末。「なぜぼくの映画を他人がいじくるんだ?」。プロデューサーに怒りをおぼえながらニコは仲間たちと再編集に挑み、なんとか映画を完成させるが、散々な評価を受ける…。
イオセリアーニの実人生を色濃く反映させた初の半自伝的映画。

『皆さま、ごきげんよう』(2015年/フランス=ジョージア/121分/カラー/フランス語)
アパートの管理人にして武器商人の男と骸骨集めが好きな人類学者、そしてユニークな街の住人たち。警察の取り締まりで、追いやられるホームレスたち。住人たちは立ち上がるが…。
フランス革命期のパリから、どこかの戦場、そして現代のパリへ。いつの時代も、どこであっても変わることなく繰り返される人間の営み、決してなくならない争いや略奪。それでも、溢れるほどの愛や友情、希望がある。混沌とする社会の不条理を笑いとばすイオセリアーニの集大成的傑作。

『唯一、ゲオルギア』(1994年/フランス=ドイツ/246分/カラー・モノクロ/フランス語)
ソ連が崩壊に向かい、政治的混迷を深め内戦が勃発したジョージア(ゲオルギア)。先行きが見えず混沌としていた1994年、このままでは祖国が無くなるかもしれないという思いから製作を決意したイオセリアーニが、ジョージアの歴史、文化など、過去を振り返り現在を検証した三部構成のドキュメンタリー大作。
冷静に祖国の歴史を振り返りながらも、ジョージア人が誇りとする豊かな文化への深い慈愛、そしてその尊厳を奪おうとするよそ者たちへのイオセリアーニの怒りが、約四時間の全編ににじみ出ている。

キャスト&スタッフ

<キャスト>
『月曜日に乾杯!』
ジャック・ビドウ(ヴァンサン)、アンヌ゠クラヴズ゠タルナヴスキ(妻)、ナルダ・ブランシェ(母)、ラズラフ・キンスキー(父)、ダト・タリエラシヴィリ(ヴァンサンの息子ニコラ)、アドリアン・パショー(ヴァンサンの息子ガストン)

『ここに幸あり』
セヴラン・ブランシェ(ヴァンサン)、ミシェル・ピコリ(ヴァンサンの母)、ジャン・ドゥーシェ(法務執行官の父)、リリ・ラヴィーナ(マチルド)

『汽車はふたたび故郷へ』
ダト・タリエラシヴィリ(ニコ)、ビュル・オジェ(カトリーヌ)、ピエール・エテックス(フランスのプロデューサー)

『皆さま、ごきげんよう』
リュファス(管理人)、アミラン・アミナラシヴィリ(人類学者)、マチアス・ユング(警察署長)、エンリコ・ゲッツィ(男爵)、ピエール・エテックス(ホームレス)

<スタッフ>
監督・脚本:オタール・イオセリアーニ

特典映像

・『月曜日に乾杯!』ストーリーボード ※Disc1に収録
・『ここに幸あり』ストーリーボード ※Disc2に収録
・『皆さま、ごきげんよう』ストーリーボード ※Disc4に収録

商品仕様

【Blu-ray5枚組:仕様】
本編合計743分+特典合計約9分/Disc1~4:16:9[1080p Hi-Def]ビスタ、Disc5:16:9[1080p Hi-Def]スタンダード/Disc1?4:1層、Disc5:2層/MPEG-4 AVC/複製不能/セル専用/音声:Disc1・3・5:DTS-HD MA2.0chモノラル、Disc2:DTS-HD MA2.0chステレオ、Disc4:DTS-HD MA5.1chサラウンド/日本語字幕